内閣改造とは?実施される背景や組閣との違いについて理解しよう!

内閣改造とは?実施される背景や組閣との違いについて理解しよう!

内閣改造とは、内閣総理大臣は代わることなく、他の国務大臣の全部又は一部を入れ替えることを指します。なぜ、いつ、実施されるのでしょうか。手順や、組閣との違いはご存じですか?わかりやすく解説します。

内閣改造とは

内閣総理大臣は国務大臣の任免権を有しています。

日本国憲法第68条:内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。(中略) 内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる。

この任免権に基づき実施されるのが内閣改造です。冒頭のとおり、内閣総理大臣はそのまま、他の国務大臣の全部又は一部を入れ替えます。

なぜ、いつ、実施される?

前段でいう国務大臣とは、法務大臣や外務大臣など、内閣総理大臣を除く閣僚であり、各省庁の大臣です(*)。

(*)厳密には、いずれの行政機関にも属さない、いわゆる「無任所大臣」も存在します。またここでの国務大臣は狭義の「国務大臣」であり、広義には内閣総理大臣を含む内閣の構成員(=閣僚)を指します。

任免権は内閣総理大臣の在任中いつでも行使でき、内閣改造は首相が必要と判断したタイミングで実施されます。

「適材適所の人材配置で各種政策を強力に進めていきたい」「内閣を刷新することで国民の信頼感や支持率を高めたい」等、様々な背景から実施されるようです。

内閣改造の手順

内閣改造に先立ち、閣議にて国務大臣が辞表を提出します。これを一般に「辞表の取りまとめ」と呼びます。

その後は、組閣の流れと同様です。

宮中において国務大臣任命の認証式を実施し、次いで総理官邸において、内閣総理大臣から各省大臣・各庁長官等の辞令が交付されます。

組閣との違いは?

組閣とは、内閣総理大臣を含む閣僚全員が一斉に辞職する「内閣総辞職」のあと、一から内閣を組織することを指します。

内閣改造は、「内閣総理大臣は代わることなく」他の国務大臣の全部「又は一部」を入れ替えることなので、組閣とは異なります。

内閣の名称

最後に、内閣の名称について、確認しておきましょう。

2022年7月現在、日本の政権は岸田内閣が担っています。正式名称は「第2次岸田内閣」。

岸田首相は初めて首相になってから一度も辞めずに続投しているはずなのに、なぜ「第2次」岸田内閣なのかと、疑問に思った方もいるかもしれません。岸田内閣の歩みを簡単に振り返ると以下のようになります。

  • 2021年10月4日:第1次岸田内閣発足
  • 2021年10月14日:就任から10日(戦後最短)での衆議院解散に踏み切る
  • 2021年10月31日:衆議院議員総選挙において、自民党・公明党で過半数を獲得

衆議院解散後の総選挙において国民の信任を受けたとして、選挙後に岸田内閣を再スタートさせています。一度内閣総辞職をし、一から組閣をしているので、「第2次岸田内閣」となるわけです。

因みに、今後内閣改造が行われれば「第2次岸田内閣改造内閣」となります。そして、現在の内閣を維持したまま、2回目の改造が行われると、今度は「第2次岸田内閣第2次改造内閣」となるわけです。

まとめ

  • 内閣改造とは、内閣総理大臣は代わることなく、他の国務大臣の全部又は一部を入れ替えること
  • 内閣総理大臣が有する国務大臣の任免権に基づいた行為で、内閣改造は首相が必要と判断したタイミングで実施される
  • 「適材適所の人材配置で各種政策を強力に進めていきたい」「内閣を刷新することで国民の信頼感や支持率を高めたい」などの理由で行われる
  • 内閣改造は、全ての国務大臣の辞表をとりまとめて実施され、その後の手続きは組閣と同様
  • 内閣総理大臣を含む閣僚全員が一斉に辞職する内閣総辞職のあと、一から内閣を組織するのが組閣であり、組閣と内閣改造は異なる
  • 2022年7月現在、日本の政権を担う岸田内閣は、一度内閣総辞職を経ているので正式名称は「第2次岸田内閣」であり、現在の内閣を維持したまま内閣改造が行われれば「第2次岸田内閣改造内閣」となる

 

 

<参考>

内閣制度の概要 | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)

日本国憲法:関係法規等:参議院

国務大臣とは – コトバンク

閣僚とは – コトバンク    

首相官邸|国務大臣

ないかくかいぞう【内閣改造】 | な | 辞典 | 学研キッズネット

そもそも内閣改造って何のためにするの?

<第3次安倍内閣>「第○次内閣」と「改造内閣」の違いは? – Yahoo!ニュース

内閣改造とは – コトバンク

岸田新首相、なぜ戦後最短で衆議院解散?

安倍内閣総理大臣記者会見

衆議院解散等についての岸田内閣総理大臣記者会見(全文)

この記事を書いた人

銀行員生活を経て、インド・バンガロールに転居。インド滞在中は、チャリティーバザーの開催や現地月刊誌への寄稿などをしていました。現在は帰国し、フリーランスとして、通訳・翻訳・ライティングのお仕事をしています。
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