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【2025年参院選】投票前に確認すべきポイント|選挙制度・投票方法・SNS規制まとめ

【2025年参院選】投票前に確認すべきポイント|選挙制度・投票方法・SNS規制まとめ

期日前投票と不在者投票を利用するには?

選挙当日に指定された投票所で投票できない場合は、期日前投票や不在者投票を利用することで投票ができます。

期日前投票

期日前投票制度は、仕事やレジャーなどの予定で選挙当日に投票に行けない場合に、公示日翌日から選挙当日の前日までに投票ができる制度です。

選挙当日に投票する場合は、投票所入場券(入場整理券)に記載されている指定された投票所のみでしか投票することができませんが、期日前投票では市区町村内の期日前投票所のどこでも投票することができます。

期日前投票所は、役所や学校だけでなく、商業施設に設置されることもあります。

期日前投票の際には、入場券の裏面にある投票宣誓書の記入を済ませて持参するとスムーズに投票を行うことができます。

入場券が届いていないなど、入場券を所持していない場合でも、投票所で選挙人名簿に記載されている本人であることの確認を行うことで期日前投票ができます。その際、運転免許証等の身分証明書があると、確認が円滑になる自治体もあります。

不在者投票

不在者投票制度は、選挙期間中に選挙人名簿登録地(基本的に住民票がある市区町村)で投票ができない場合に、滞在先の市区町村の選挙管理委員会で投票を行うことができる制度です。

不在者投票を利用する準備をしている方は、請求した書類一式を持って、滞在先の市区町村の指定された場所で投票を行いましょう。この際、不在者投票証明書は事前に自分で開封してはなりません。

投票に関するQ&A

投票に行く方に向け、投票に関するよくある質問と回答を用意しました。

投票所入場券がない場合は投票できない?

投票所入場券は、公示日から数日以内に、封書やはがきの形で自宅に郵送されることが基本です。

紛失してしまった、投票所に持っていくのを忘れてしまった場合でも、選挙人名簿に登録されている本人であることの確認を行うことで投票することができます。

確認の方法は自治体ごとに定められていますが、運転免許証等の身分証の提示、ない場合は、氏名・住所・生年月日等の情報と選挙人名簿の情報を照合して確認を行うことが一般的です。

子連れで投票所に入場できる?

投票所は、子連れでの入場が可能です。18歳未満の子どもであれば、同伴が認められています。

ただし、子どもが騒いでしまい、投票所の秩序を保持できないと投票管理者が判断した際は退出を促される場合があります。また、子どもが他の人の投票をのぞき見ることがないよう、気をつけましょう。

投票の流れと投票用紙の記入方法を知りたい

投票は、以下の5つの手順で行います。

  1. 投票所入場券を持って受付
  2. 投票用紙の受け取り
  3. 投票用紙への記入
    「選挙区」には候補者名、「比例代表」には政党名または候補者名
  4. 投票箱に投票用紙を入れる
  5. そのまま退出

政党名の略称が同じ場合はどうする?

比例代表での政党の略称が立憲民主党と国民民主党ともに「民主党」で届け出られています。

有権者が「民主党」と記入した場合、開票区ごとに立憲民主党・国民民主党に区別できる有効票の割合に応じて割り振られる按分票となります。

按分票とならないためには、略称ではなく「立憲民主党」・「国民民主党」と記入する必要があります。

白票は意味がない?

「白票」とは、投票用紙に何も記入せずに投票された票のことを指します。「選挙に参加したいけど、投票したい候補者や政党がない」という有権者が白票を投じることがあります。

「白票」は無効票となりますが、投票率にはカウントされます。これまで投票に参加していなかった年代の有権者が一斉に白票を投じ、投票率が向上した場合、その年代を優遇する政策を掲げる政党や候補者が現れる可能性があります。そのため、白票に意味がないと言い切ることはできません。

しかし、無効票であるため、白票が政治を動かすことは現実的ではないと考えられています。

選挙結果と選挙後の流れ

ここでは、投票後に気になる選挙結果や参議院の動きを紹介します。

選挙速報

選挙管理委員会の開票結果を待たずに、投票所が閉まる午後8時の直後から、報道機関が「当選確実」を報じます。これは、各報道機関が世論調査や出口調査、過去の選挙資料や選挙区のデータなど、さまざまな情報から「票読み」を行い、開票結果前に判断をしているためです。

翌日の明け方までには、ほとんどの当選者がわかります。

臨時国会

参院選のあとは、臨時国会が召集されます。

衆院選のあとに召集される特別国会とは異なり、内閣総理大臣の指名などはありません。

まとめ

  • 衆議院選挙で少数与党となっているため、参議院選挙の結果が国会運営に与える影響が大きくなっている
  • 参議院選挙は、都道府県ごと(一部合区)の選挙区と全国区の比例代表からなり、選挙区では候補者名、比例代表では政党名または候補者名を投票用紙に記入する
  • 特定の候補者・政党への投票を呼びかける内容をSNS上で発信できるのは、公示日翌日から選挙前日まで
  • 選挙当日に投票できない場合は期日前投票、選挙期間中に選挙人名簿登録地にいない場合は不在者投票により投票が可能
  • 参議院選挙後は、臨時国会が召集される

 

<参考文献>

「会派名及び会派別所属議員数」 衆議院(閲覧日 2025/03/07)
「会派別所属議員数一覧」 参議院(閲覧日 2025/03/07)
「参議院選挙区選出議員の選挙区及び定数の改正等について」 総務省(閲覧日 2025/03/07)
「【議席確定】衆院選 自民 公明 過半数割る 立民 国民は大幅増」 NHK NEWS WEB(閲覧日 2025/03/07)
「参院選 自民・れいわなど11人活用 優先当選の「特定枠」」 産経新聞(閲覧日 2025/03/07)
「国会の地位と権能」 参議院(閲覧日 2025/02/26)
「25年参院選、東京は欠員補う合併選挙へ 蓮舫氏自動失職」 日本経済新聞(閲覧日 2025/03/07)
「蓮舫氏が参院議員失職 補選日程は確定せず」 時事通信(閲覧日 2025/03/07)
「投票制度」 総務省(閲覧日 2025/03/07)
「衆議院と参議院、どこが違う? 参議院が「良識の府」と言われるわけ」 読売新聞オンライン(閲覧日 2025/04/20)

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