選挙が近くなると、自治体からポストに封書やはがきが郵送されます。
この封書やはがきのことを「投票所入場券」と言います。
投票所入場券の役割や取り扱いについて、詳しく知らないという方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、投票所入場券の役割や届く時期について解説します。
また、投票所入場券が届かない場合や紛失してしまった場合の対処法についてもお伝えします。
投票所入場券とは
ここでは、投票所入場券の役割や届く時期について解説します。
選挙前に届く封書やはがき
選挙が近くなると自宅に郵送される封書やはがきを「投票所入場券*」といいます。
*自治体により「投票所入場整理券」など名称が異なります。
有権者に選挙があることを知らせ、投票所での本人確認を円滑にすることが投票所入場券の役割です。
そのため、投票所入場券には、選挙名・投票日時・投票場所といった選挙に関する情報や、氏名・名簿番号といった有権者の個人情報が記載されています。
また、裏面には、期日前投票の際に必要な「期日前投票宣誓書」が印刷されています。
投票所入場券はいつ届く?
投票所入場券の交付に関して、以下のような規定があります。
市町村の選挙管理委員会は、特別の事情がない限り、選挙の期日の公示又は告示の日以後できるだけ速やかに選挙人に投票所入場券を交付するように努めなければならない。
公職選挙法施行令第31条第1項
したがって投票所入場券は、選挙の公示日または告示日以降に届くよう手配されます。
自治体により差はありますが、公示日または公示日から数日以内に届くのが一般的です。
こんな時どうすればよい?
ここでは、投票所入場券が届かない場合や紛失した場合、選挙当日に持参するのを忘れた場合の対応方法について解説します。
投票所入場券が届かない
投票所入場券は、多くの場合、選挙の公示日または告示日から数日以内に届きます。
投票日の直前になっても届かない場合は、お住まいの市区町村の選挙管理委員会に問い合わせてみましょう。
また、投票所入場券が届かない理由としては、以下のようなケースが考えられます。
- 配達が遅れている
- 選挙人名簿に登録されていない
- 配達先が不明で選挙管理委員会に戻ってきている
- 前の住所に届いている
投票所入場券をなくした、または持参するのを忘れた
投票所入場券を紛失したり、投票所へ持参するのを忘れたりしても、選挙人名簿に登録されている本人であることが確認できれば投票は可能です。
本人確認の方法は、自治体ごとに決められていますが、多くの場合、マイナンバーカードや運転免許証といった身分証の提示を求められます。
また、身分証がない場合は、氏名・住所・生年月日などの情報と選挙人名簿の情報を照合することで本人確認が可能です。
期日前投票と投票所入場券
期日前投票の場合も、投票所入場券を持参することでスムーズに投票できます。
ただし、期日前投票をするには、投票所入場券裏面の「期日前投票宣誓書」に氏名や生年月日などの必要事項を記載し、提出する必要があります。
期日前投票宣誓書がない場合は、係の人にその旨を伝え、新しい宣誓書をもらうようにしましょう。
【関連リンク】『期日前投票とは?制度や投票方法について分かりやすく解説』
まとめ
今回記事では、投票所入場券について詳しく解説しました。
- 投票所入場券は、選挙があることを知らせ、投票所の本人確認を円滑にするためのもの
- 投票所入場券は、公示日または告示日以降順次交付される
- 投票所入場券がない場合でも、本人確認ができれば投票可能
この記事が、投票所入場券に関する疑問を解決し、投票に行くきっかけになれば幸いです。
<参考>
鳥取県 | 投票入場券はチケット?
延岡市 | 投票日が近づいたのに投票所入場券が届かない!
読売新聞オンライン | 投票所入場券、届いていたはずなのになくしちゃった!…投票はできる?できない?
四條畷市 | 投票所入場券裏面の期日前投票宣誓書をご活用ください
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