皆さんは「明るい選挙」という言葉を聞いたことがありますか?
明るい選挙とは、選挙犯罪などを排し公正かつ適正に行われる選挙のことです。明るい選挙をすすめるための運動を「明るい選挙推進運動」といいます。
総務省や各選挙管理委員会は関係機関の協力を得ながら、明るい選挙推進協会や全国の明るい選挙推進協議会は各選挙管理委員会や社会教育団体等と協力して、明るい選挙推進運動に取り組んでいます。
本記事では明るい選挙と明るい選挙の歴史について解説しています。明るい選挙推進協会の成り立ちと主な活動についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
明るい選挙とは
選挙は国民が政治に参加し、その意思を政治に反映させることのできる重要な機会です。
しかし残念ながら、買収などの選挙犯罪や、義理人情などによって投票するような選挙が存在することも事実です。それらを排し、選挙が公正かつ適正に行われ、私たちの意思が政治に正しく反映される選挙のことを「明るい選挙」といいます。「明るい選挙」を推進することは民主主義を実現する上でとても大事なことなのです。
明るい選挙(運動)の歴史
「明るい選挙」を推進する運動は古くからあり、昭和20年代には「公明選挙運動」と呼ばれていました。その後、昭和49年に現在の「明るい選挙推進運動」という呼び名が生まれ、各選挙管理委員会や社会教育団体等と協力し、一体となって運動を行っています。
明るい選挙推進協会
明るい選挙の推進のために国や地方自治体などさまざまな機関が関わっています。総務省や中央選挙管理会、都道府県の選挙管理委員会、市区町村の選挙管理委員会は各関係機関の協力を得ながら明るい選挙推進運動に取り組んでいます。
中でも全国約6万5千人のボランティアが活動する「明るい選挙推進協会」が目指しているのは次の3つの目標です。
1、選挙違反のないきれいな選挙が行われること
2、有権者がこぞって投票に参加すること
3、有権者が普段から政治と選挙に関心を持ち、候補者の人物や政見、政党の政策などを見る目を養うこと
成り立ちと主な活動
明るい選挙推進協会の前身である「公明選挙連盟」は昭和27年に当時日本の官僚だった前田多門氏などの有志によって、言論、実業、経済、婦人等各界の全面的な支持を受けて結成されました。その後「明るく正しい選挙推進全国協議会」、「明るい選挙推進協議会」と名称が変更され、さらに昭和51年に (財)公明選挙連盟と(財)明るい選挙推進協議会が発展的に解散し合併したことで現在の:「公益財団法人 明るい選挙推進協会」が設立されました。
ポスターコンクール
明るい選挙推進協会は情報誌の発行、各種フォーラムの開催、意識調査などさまざまな活動を行っています。そのうち全国の小中高生が参加する「ポスターコンクール」は盛り上がるイベントの一つで、例年多数の応募(令和3年は8,099校、応募者数113,233人)があります。このイベントは選挙権を持たない子供たちにも選挙運動に関して啓発する良い機会になっています。
動画「GO!GO!選挙」
2010年1月11日に行われた成人式で、明るい選挙推進協会が新成人に配布した動画が話題になりました。「せーんきょ、せんきょ、あかるいせんきょー♪」という歌で明るい選挙を表現した動画です。歌の内容は明るい選挙をテーマとしたものですが、動物のキャラクターが踊る様子や「新成人向けの割に幼稚だ」などと笑いを誘う形で話題になり、ニコニコ動画などで拡散されました。これに対し明るい選挙推進協会の担当者は、「幼稚と思う若者が多いのは心強い。話題になり、多くの方に見て頂けてありがたいです」と話しています。
まとめ
本記事では「明るい選挙」について、以下のポイントに沿って解説しました。
- 明るい選挙とは
- 明るい選挙(運動)の歴史
- 明るい選挙推進協会の成り立ちと主な活動
明るい選挙推進協議会は、全国の都道府県・市町村に多数設置されています。
明るい選挙運動に賛同した方は、地域の明るい選挙推進協議会に参加してみてはいかがでしょうか。
<参考>
総務省|明るい選挙の推進/めいすいくんについて
総務省|選挙の意義
明るい選挙推進運動のあゆみ | 公益財団法人 明るい選挙推進協会
明るい選挙推進協会とは | 公益財団法人 明るい選挙推進協会
明るい選挙啓発ポスターコンクール事業 | 公益財団法人 明るい選挙推進協会
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