選挙では公営掲示板にすべての候補者の選挙運動用ポスターが貼られます。
選挙運動用ポスターは有権者にどのようなメッセージを伝えたいか、どのようなイメージを持ってもらいたいかを意識して作成しましょう。ポスターの印象は写真や書体などのデザイン全体で決まります。
本記事では選挙運動や政治活動で利用するポスターやビラの写真の撮り方や選び方の基本について解説します。
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視覚情報の重要性
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
メラビアンの法則とは、人と人がコミュニケーションを図る際にどのような情報にどれだけ影響を受けているかを示した心理学上の法則です。
それぞれの情報と影響の割合は以下の通りです。
- 視覚情報:55%
- 聴覚情報:38%
- 言語情報:7%
メラビアンの法則を選挙運動の街頭演説に当てはめた場合、話している内容よりも声のトーンが重要ということになり、最も影響力を持つのは外見や身振り手振りなどということになります。
選挙運動用ポスターなどの顔写真も大きな影響力を持つことになります。政策や政治理念を文字情報で伝えることも重要ですが、写真が持つ影響力も認識して選挙戦に臨みましょう。
選挙用写真撮影の基本
選挙運動用・政治活動用の写真を撮影するときの基本的なポイントを紹介します。
写真はプロに撮ってもらう場合と、友人や知人に撮ってもらう場合とがあると思いますが、どちらの場合も「自分は政治家としてどのようなイメージを打ち出したいか」を決めてから撮影に臨みましょう。
政治家としてのイメージ例としては、「信頼」「若々しさ」「クリーン」「知的」「優しい」などが挙げられます。自分の目指すイメージに沿って髪型やメイク、服装などを決めて撮影しましょう。ネクタイやスカーフなどの小物を自身のイメージカラーと同じもので揃えておくのも重要です。
写真に写るときの表情としては、「笑顔」「真剣な表情」「自然な表情」の3パターンが一般的です。目指すイメージに沿ってどの表情で撮影するか選択しましょう。もちろん、複数のパターンを撮影して後から選ぶのも問題ありません。
撮影する際、目線の高さにも気をつけましょう。レンズより高い位置に目線があると、上から見下すようなイメージになることがあります。目線はレンズと同じ高さか、レンズを見上げる高さで撮影しましょう。ただし打ち出したいイメージによっては、意図的に見下ろす角度で撮影する場合もあります。
健康なイメージを持ってもらえるよう、体調管理にも気を配りましょう。特に撮影前日には充分は睡眠を取り、アルコール類を控えるのがおすすめです。
選挙用写真の選び方
撮影が終わったら、実際に選挙運動や政治活動に使う写真を選びます。
以下のポイントに気をつけて写真を選びましょう。
- 自分一人で選ばない
- 幅広い層の人に見てもらう
写真は自分一人だけで選ばないようにしましょう。選挙運動や政治活動用の写真は、他人からどう見られるかが重要です。家族や友人、支援者など自分以外の人の意見を参考に写真を絞り込みましょう。
幅広い層の人に見てもらうのも重要です。若年層から年配層まで老若男女問わず意見を聞いてみましょう。
選挙用写真の撮り方と選び方の基本 まとめ</h2>
本記事では、選挙運動・政治活動用写真の撮り方と選び方の基本について解説しました。以下に内容をまとめます。
- 選挙運動用ポスターは写真を含めたデザイン全体でメッセージを伝える
- 「どんなイメージを打ち出したいか」「どのようなイメージを持ってもらいたいか」を決めてから撮影するのがおすすめ
- 写真に写るときの表情は「笑顔」「真剣」「自然」の3パターンが一般的
- 写真は一人で選ばず、周囲の人の意見も参考にして決める
<参考>
『地方選挙必勝の手引』松田馨
『地方選挙実践マニュアル』 三浦博史