政治家を目指すのであれば、多くの人に顔と名前を覚えてもらう必要があります。
名刺は、あなたの顔と名前を覚えてもらうために活用できるツールの1つです。
本記事ではこれから政治家を目指す人が使う名刺に記載すべき項目や一般的なデザイン、作成や配布に関する注意点を解説します。
選挙名刺に記載すべき項目
これから政治家を目指す人が使う名刺には、以下のような項目を記載・掲載するのが一般的です。
- 顔写真
- 名前
- キャッチフレーズや年齢
- プロフィール(略歴)
- 連絡先
- ホームページのアドレスやSNSアカウントとそのQRコード
など
両面印刷タイプにすれば表面に顔写真と名前を大きく掲載し、裏面にプロフィールや連絡先などを記載できます。名刺に掲載する顔写真は選挙ポスターと同じ写真にすると、有権者に覚えてもらいやすいでしょう。
若さを打ち出したい場合には、キャッチフレーズの他に年齢を記載することもあります。
連絡先として後援会事務所の住所や電話番号などを記載しましょう。事務所を設置する前に名刺を作成する場合は、自宅の住所を記載するか、連絡先自体を記載しないこともあります。
ホームページのアドレスやメールアドレス、各種SNSアカウント情報も記載しておきます。あわせてQRコードも掲載しておくと親切でしょう。
選挙名刺のデザインパターン
これから政治家を目指す人が使う名刺は、選挙用品専門店や政治家向けの名刺を制作している業者などに依頼して作成できます。名刺印刷業者では名刺デザインのパターンを用意しているのが一般的です。
ここではこれから政治家を目指す人が使う名刺デザインを3パターン紹介します。
一般的なデザイン(両面印刷)
一般的な名刺のデザインを紹介します。
この例では両面印刷で表面に顔写真と名前、キャッチフレーズを大きく掲載しています。顔写真を選挙ポスターと同じ写真にすることで覚えてもらいやすくなるでしょう。
裏面にはプロフィールや略歴、連絡先情報を記載しています。情報量を多くし過ぎて文字が小さくなり過ぎないように注意しましょう。
ホームページアドレスやメールアドレスも記載します。Twitter、LINE公式アカウント、Instagramなど、利用しているSNSアカウントは漏れなく記載しておきましょう。QRコードは表面に掲載するケースもあります。
サイズは55mm×91mmが基本ですが、目立たせるために一回り大きいサイズを採用するケースもあります。
折りたたみタイプ
名刺には2つ折りや3つ折りなどの折りたたみタイプのものもあります。
一般的にサイズが大きくなるにつれ印刷費用もかさみますが、スペースが広くなるため、多くの情報を掲載できます。政策や詳細なプロフィールなどを入れたい場合に活用できるでしょう。
留守宅用
政治活動で訪問した先が留守だった場合に、メモを添えてポストに投函できるよう、メモ欄を設けた名刺もあります。
訪問時に留守だった場合、メモ欄にメッセージや訪問日時を記載して投函するなどして活用できます。
選挙名刺に関する注意点
これから政治家を目指す人が名刺を作成する際や有権者に名刺を渡す場合には、以下の点に注意しましょう。
- 事前運動にあたる恐れのある文言を記載しない
- 不特定多数に大量頒布しない
それぞれ詳しく解説します。
事前運動にあたる恐れのある文言を記載しない
これから政治家を目指す人が名刺を作成する場合は、事前運動にあたる恐れのある文言を記載しないように注意しましょう。
以下のような文言を名刺に記載して配布すると、事前運動にあたる恐れがあります。
- 候補者
- 市議会議員選挙
- 公認
など
不特定多数に大量頒布しない
名刺は対面で手渡しするのが基本です。訪問時にポスティングをすることもあります。
無差別にポスティングしたり配ったりするなどの大量頒布は、事前運動の禁止に抵触するおそれがあります。
選挙名刺について まとめ
本記事ではこれから政治家を目指す人が使う名刺に記載すべき項目や一般的なデザインについて解説しました。以下に内容をまとめます。
- 名刺には顔写真や名前、キャッチフレーズや年齢、プロフィール(略歴)、後援会事務所の連絡先、ホームページのアドレスやSNSアカウントとそのQRコードを記載する
- 2つ折りや3つ折りや大きいサイズの名刺もある
- 訪問時の留守宅用にメモ欄を設けた名刺もある
- 名刺に「候補者」「市議会議員選挙」「公認」などの文言を記載すると事前運動にあたる恐れがある
- 名刺は対面での手渡しが基本であり、大量頒布は事前運動にあたるおそれがある
<参考>
『地方選挙必勝の手引』松田馨