2021年11月1日に開票が終わった第49回衆議院議員総選挙。
当選者の平均年齢は55.5歳で、前回の衆院選(2017年)の平均年齢54.7歳から上昇しました。
20代の立候補者は計14名で、当選者したのは立憲民主党の馬場雄基氏(29歳)の1人のみでした。
本記事では、2021年の衆院選で最年少当選を果たした馬場雄基氏について解説。また、他の20代候補者や、歴代最年少衆議院議員についても紹介していますので、20代での衆院選立候補を検討している方は参考にしてみてください。
2021衆院選最年少当選は29歳の馬場雄基氏
2021年の第49回衆議院議員総選挙では、29歳で立候補した立憲民主党の馬場雄基氏が当選し、初の平成生まれ議員が誕生しました。
選挙権と被選挙権の年齢については下記「選挙権年齢はなぜ18歳に引き下げられたの?世界各国の状況も解説 」で詳しく解説しています。
29歳の馬場雄基氏が当選
第49回衆議院議員総選挙では立憲民主党の馬場雄基氏が29歳で当選し、初めての平成生まれ議員となりました。
今回の総選挙では馬場氏を含む14名の20代立候補者がいましたが、当選したのは馬場氏のみとなりました。
また、同選挙での最年長当選は自民党の二階俊博前幹事長で、82歳でした。
馬場雄基氏の経歴は?
馬場雄基氏は 1992年10月15日福島県郡山市の生まれで、小学校から高等学校までは地元福島の学校に通い、大学は慶應義塾大学法学部政治学科を卒業しました。
大学卒業後は三井住友信託銀行に入行し、神戸支店の個人営業担当に配属。その後は松下政経塾へ38期として入塾し、アオウゼ事業統括コーディネーター、ふくしま地域活動団体サポートセンター連携・人材育成コーディネーターを経て、立憲民主党・衆議院福島県第2区総支部長に就任しました。
参考:https://yuki-baba.jp/profile/
政治家を目指すきっかけとなったのは銀行員時代。原発事故に伴い福島から避難した小学生男児と出会ったことで、福島の復興のために政治家になることを決意したと話しています。
銀行員だった5年前、東京電力福島第1原発事故に伴って福島県外に避難した後に心を閉ざしていたという小学生の男児と出会い、福島の復興のため政治家になろうと決意した。
引用元:立憲新人の馬場雄基氏、平成生まれの国会議員に「思いを形にする」 | 毎日新聞
また、後援会の名称は「馬場ゆうきとともに歩む会」で、会報の発行や親睦会・懇親会の優先案内をしています。
後援会の作り方や必要性に関しては「出馬したい!そう考えた候補者に知ってほしい、後援会の作り方」で詳しく解説しています。
2021衆院選20代の立候補者は14名
2021年第49回衆議院議員総選挙には以下の14名で20代で立候補しました。
それぞれの所属政党や選挙区を一覧で紹介します。
名前(敬称略) | 年齢 | 生年月日 | 所属政党 | 選挙区 |
吹田英駿 | 25 | 1996年8月15日 | 新党やまと | 比例東京ブロック |
今井瑠々 | 25 | 1996年4月4日 | 立憲民主党 | 岐阜5区 |
野中美咲 | 25 | 1996年3月7日 | NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で | 大分1区 |
近藤真衣 | 25 | 1995年12月11日 | 自由民主党 | 比例北陸信越ブロック |
松野未佳 | 26 | 1995年7月29日 | 自由民主党 | 比例東京ブロック |
太田彩花 | 26 | 1995年2月28日 | 日本共産党 | 東京16区 |
吉川穂香 | 26 | 1994年11月12日 | 日本共産党 | 東京24区 |
岸野智康 | 27 | 1994年9月21日 | 日本維新の会 | 茨城3区 |
荒井淳志 | 27 | 1994年4月30日 | 立憲民主党 | 石川1区 |
西之原修斗 | 27 | 1994年4月16日 | 日本共産党 | 東京11区 |
馬場雄基 | 29 | 1992年10月15日 | 立憲民主党 | 福島2区 |
矢島秀平 | 29 | 1992年5月28日 | NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で | 広島3区 |
木造燿子 | 29 | 1992年4月22日 | 自由民主党 | 比例東海ブロック |
望月亮佑 | 29 | 1991年12月26日 | 日本共産党 | 大阪18区 |
※小選挙区と比例代表の重複立候補の場合は、小選挙区のみ記載しています。
参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/5d0036fa2f9631f113bb104776533263494ba847
歴代最年少衆議院議員は25歳4カ月で当選した原陽子氏
過去の選挙も含めた、最年少衆議院議員について解説します。
歴代最年少の衆議院議員は、2000年6月に25歳4カ月で立候補し当選した原陽子氏です。
原陽子氏は、第42回衆議院議員総選挙に社会民主党公認候補として神奈川14区より比例代表と共に重複立候補し、小選挙区では落選しましたが比例南関東ブロックで当選し、憲政史上最年少の国会議員となりました。
また、2003年に行われた第43回衆議院議員総選挙において再選を目指し立候補しましたが落選。その後は2004年5月には出身地である静岡において静岡県議会議員の補欠選挙に立候補しましたが落選しています。
最年少衆議院議員について まとめ
本記事では2021年衆議院議員選挙 20代立候補者や、最年少当選者ついて解説しました。
今回の衆院選では20~30歳代の立候補者の割合は99人、全候補者の9.4%と初めて1割を切りました。
2012年の20~30歳代の立候補者数296人の約3分の1となっており、候補者の高年齢化、世代交代の停滞が浮き彫りとなる結果となりました。