政治塾とはどんなところ?入り方や有名政治塾も紹介

政治塾とはどんなところ?入り方や有名政治塾も紹介

政治家のプロフィールに書いてあることが多い「〇〇塾出身」

「自分も、政治家になるには政治塾に入ったほうがいいのかな……」と思う一方、「政治塾って何をするところなの?」や「どうやったら入ることができるの?」などの疑問を持ち、なかなか入塾に踏み切れない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、

  • 政治塾とはどんなところか
  • 政治塾に参加するメリット
  • 政治塾への入り方
  • 有名な7つの政治塾

について紹介しているので、ぜひ参考にしながら入塾を検討してみてください。

政治塾とは

政治塾とは、政治家を志す、または政治に関連したつながりや職業を持ちたい人々が集まって、政治・経済・歴史などを学ぶ場です。

政治塾には、「政党が運営しているもの」「私塾」の2つがあり、政治塾ごとに目的は少し異なっています。

政治塾の概要

歴史をさかのぼると、幕末の志士の高杉晋作などを育てた吉田松陰の「松下村塾」が政治塾に当たります。

現代の政治塾の始まりは、パナソニックの創業者・松下幸之助が開校した「松下政経塾」で、それまでの「政治家になるほとんどの人は世襲や官僚の経験が必要」といった形を変化させました。

「入塾した人が絶対選挙に立候補しなければいけない」ということはありません。

しかし、政党が運営する政治塾の多くは、政党の理念や目指す将来のイメージなどに共感した人物が選挙に立候補することを目的としています。

政治塾に入るメリット

政治塾に入るメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • コネや充分な資金がなくても政治家を目指せる
  • 同じような気持ちを持った仲間と知り合える(人脈づくり)
  • 政治のことについて1から学べる

政治塾側としては、これまで政界に関係してこなかった優秀な人材をリクルートできるため、双方にとって大きなメリットがあります。

政治塾への入り方

政治塾への入り方は塾ごとに異なりますが、一般的には下のような流れで進みます。

1.塾生募集している政治塾を見つける

政治塾の塾生の募集は、塾ごとに時期が異なります。

そのため、自分自身が入りたい政治塾を見つけたら「その塾が募集を開始しているかどうか」や「どのくらいの時期に募集が始まりそうか」を随時確認しておきましょう。

2.各塾の募集要項を読み、それに合った応募をする

募集の際には、履歴書などを送るだけでなく、面接や論文提出などを必要としているところがあります。

各塾の応募事項をよく読んで準備しておきましょう。

3.合格した場合、入塾

入塾できると、各政治塾で行われる講演会や座談会に参加できるようになります。

有名な7つの政治塾

こちらでは、代表的な政治塾を7つ挙げ、それぞれを簡単に紹介していきます。

興味を持った方はぜひ応募してみてください!

小沢一郎政治塾

政治家の小沢一郎が塾長をしており、直接指導も受けられる政治塾です。

現役の国会議員などで組織された運営委員会が、政治家を育てるだけでなく、さまざまな分野における次世代リーダーの育成を目的に活動しています。

現在の募集はありませんが、前回の募集時は以下のような要項でした。

  • 募集定員:30人
  • 男女とも20歳以上原則35歳以下
  • 日本国籍
  • 1期2年のカリキュラム(受講開始から1年で進級試験あり)
  • 費用は合宿費4万円とその他の研修にかかる費用

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TOKYO自民党政経塾

自民党の政策に理解・共感した次世代のリーダーを育成することを目的とした政治塾です。

出身議員には、元外務大臣政務官の山田美樹や元国土交通副大臣の大西英男などがいます。

現在の募集はありませんが、前回の募集時は以下のような要項でした。

  • 年齢制限なし
  • 東京都以外の道府県在住の人も応募可
  • 自民党員以外も参加可
  • 定員50名の2つのコース(一般リーダーコース・専門政治コース)
  • 定員なしの2つの講座(合宿講座・公開講座)

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自民党中央政治大学院

国及び地域の将来を担うにふさわしい人材を発掘、育成することを目的とした政治塾です。

昭和32年に当時の岸信介総裁が中央政治大学院総長に就任し、党内の人材を養成する機関として発足されました。

都道府県連合支部に設置された「地方政治学校」の運営を支援し、全国各地で次世代のリーダーを育成しているほか、「事務所(秘書)インターンシップ」などの様々なプロジェクトを企画しています。

参加方法としては、以下のようなものがあります。(下記以外もあり)

  • 各都道府県の地方政治学校が開催する講座に参加
  • 参加費不要のオンライン勉強会「まなびとプロジェクト」などの企画に応募

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ファースト政経塾

地域政党「都民ファーストの会」が設立した政治塾です。

東京や日本を大きく改革してくれるような人材を育成することを目的としています。

現在の募集はありませんが、前回はオンラインの全5回3万円(29歳以下は2万円)の講義が開催され、現在の東京都知事・小池百合子の講義が行われるなどしました。

入塾者には立候補意欲を確認するなど、選挙戦への立候補者育成にも力を入れていたようです。

松下政経塾

パナソニックの創業者・松下幸之助が設立した未来のリーダーを育成する公益財団法人です。

卒業生には、元首相の野田佳彦や元国土交通大臣の前原誠司、現自民党政務会長を務める高市早苗などがいます。

他の政治塾と大きく異なる点は、約300〜500万円の活動資金の提供があることと、全寮制であることです。

現在は2023年4月に入学する塾生を募集中で、2022年2月28日で前期のエントリーが締め切りとなっています。

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河村たかし政経塾

減税日本が主催する政治塾です。

次世代の政治リーダーの養成や国政・統一地方選での立候補者の発掘と育成を目的としており、政治だけでなく、歴史や経済についての講義が行われています。

2022年2月現在、塾生を募集中で、以下のような内容になっています。

  • 1期半年の全6回講義
  • 費用は3万円
  • 年齢制限なし。ただし、選挙への立候補を予定・又は検討している人のみ
  • 開催場所は名古屋
  • 応募はこちら

大阪維新政治塾

大阪維新の会が開催している政治塾です。

塾長は大阪市議会議員の岡崎太が務め、政党の考える行政改革に共感し、政治にかかわる人材を育成することを目的としています。

2022年3月現在塾生の募集は締め切られましたが、2月時点では以下のような要項になっていました。

  • 18歳以上の日本国籍保有者(学生可)
  • 他の政党/政治団体などの所属や党籍を持たない者
  • 半年間で計6回の講義
  • 論文テーマ「あなたが考える維新の会とは」
  • 受講費は5万円
  • 詳細はこちら

まとめ

本記事では、政治塾について以下のポイントに沿って解説しました。

  • 政治塾とは何か
  • 政治塾に参加するメリット
  • 政治塾の参加方法
  • 有名な7つの政治塾

政治塾は、政治家になれることを確約している場所ではありませんが、政治家への足がかりを得る方法の1つです。

本記事を読んで興味を持った人は、ぜひ1度気になった政治塾に参加してみてください。

 

<参考>
産経新聞「参院選、政治塾は今 「イノベーション」から「人材募集システム」へ」
政治家ドットコム「【保存版】政治家になるための5つの方法!まずは議員秘書から始めてみよう」
TOKYO自民党政経塾HP
自民党中央政治大学院HP
大阪維新の会HP
小沢一郎政治塾公式Webサイト
Yahoo!ニュース「都民ファーストの政経塾スタート 小池都知事の講義に110人参加」
産経新聞「都民ファが「政経塾」設立 参院選にらみ人材育成」
松下政経塾
減税日本HP

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