「企業や団体に推薦を依頼をしたい」
「推薦依頼の具体的な方法を知りたい」
選挙に出馬するにあたって企業や団体の推薦があれば、地盤固めのためのつながりを作ることができるでしょう。
本記事では公職の候補者が企業や団体に推薦依頼をする方法を解説します。
———————————————–
出馬検討をしている方、政治で世の中を変えたい方はこちらをご覧ください
企業や団体に推薦依頼をするには
公職の選挙候補者は、企業や団体の推薦を受けることができます。
推薦・応援の見返りに特別の便宜を図ると違反に問われますが、自らの政治理念に賛同してもらった上で推薦を受けるのは問題ありません。
政党の公認や推薦を受けて立候補する場合、その党を支援している企業や団体に推薦依頼をすると推薦してくれる可能性が高いでしょう。
政党の都道府県連は、党を支援してくれている企業や団体のリストを所有しているのが一般的です。問い合わせて確認しておきましょう。
推薦依頼に必要なもの
公職の選挙候補者が企業や団体に推薦依頼する際は、以下のものを用意しておくとよいでしょう。
- 推薦依頼状(推薦のお願い)
- 推薦状
- プロフィール(経歴書)
- 後援会入会申込リーフレット
- 政治活動用ビラ
推薦依頼状には、政治理念や意気込みなどと推薦を依頼する旨を記載しましょう。推薦状はこちらで用意してお渡しすれば、企業や団体の担当者に手間を取らせません。
プロフィールや基本政策などが書かれた資料(リーフレットやビラなど)も同封しておきましょう。自分が政治家として何を実現したいかが伝わりやすくなるでしょう。
推薦状と推薦依頼状の例文
公職の選挙候補者が企業や団体に推薦依頼をする際の、推薦状と推薦依頼状の例文を紹介しますので、参考にしてください。
推薦状の例文
公職の選挙候補者が企業や団体に推薦依頼をする際は、推薦文を記載してもらうための推薦状を同封しておくとよいでしょう。
企業や団体の担当者が対応しやすいよう、以下のような例文を添えておくと丁寧です。
推薦状
〇〇 〇〇(候補者名)殿
貴殿を〇〇議会議員選挙の候補者として適任であることを認め、推薦いたします
令和 ◯年 ◯月 ◯日
推薦依頼状の例文
公職の選挙候補者が企業や団体に推薦依頼する際は、以下のような文を記載した推薦依頼状(推薦のお願い)をお渡ししましょう。以下は後援会会長から企業や団体への推薦依頼文の例です。
推薦依頼状
各位
(時候の挨拶)
青葉若葉の好季節、皆様におかれましては、なお一層ご活躍のことと拝察いたしております。
(政治理念・政策について)
この度の〇〇市議会議員選挙は、〇〇市の将来を左右する重要な選挙です。
「〇〇」という理念を掲げ、すべての人が生きやすく暮らしやすい社会や、災害に強く安心して暮らせる街の実現に全力で取り組む「〇〇 〇〇(候補者名)」を是非ともご推薦いただきたく、お願い申し上げる次第でございます。
(推薦依頼)
私たちの住む〇〇市のために、皆様方のお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。
令和◯年 ◯月 吉日
〇〇 〇〇(候補者名)後援会
会長 〇〇 〇〇(会長名)
推薦状について まとめ
本記事では公職の選挙候補者が、企業や団体に推薦依頼する際の推薦状の書き方などについて解説しました。以下に内容をまとめます。
- 公職の候補者は企業や団体の推薦を受けることができる
- 政党の公認を受け立候補している場合は、その党の支援企業や団体に推薦依頼をしてもらうのがおすすめ
- 推薦を依頼する際は推薦依頼状の他、推薦状、プロフィールや政策のわかる後援会入会申込リーフレットや政治活動用ビラなども同封する
<参考>
『地方選挙必勝の手引』松田馨
『こんなときどうする?Q&A選挙運動早わかり 第7次改訂版』全国町村議会議長会編、学陽書房、2022