自治体によっては、選挙で投票したことを証明する「投票済証」を発行しています。
投票済証を見せると、お店によってお得なサービスを受けられることがあります。
しかし、以下のような疑問を持っている人は少なくないでしょう。
「投票済証ってそもそも何?」
「投票済証ってどうやってもらうの?」
この記事では、投票済証とは何に使うものなのか解説します。
また、投票済証をもらうメリットやもらい方についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
投票済証とは
ここでは、投票済証がどのようなものか解説します。
選挙で投票したことを証明する書類
投票済証とは、選挙で投票した証として、選挙管理委員会から交付される証明書のことです。
自治体によって「投票済証明書」や「投票証明書」といった名称が使われることもあります。
証明書のサイズやフォーマットもさまざまです。
近年では投票率アップを目指し、地域にゆかりのある歴史上の人物やキャラクターを採用するなど、デザインを重視する自治体も多くあります。
交付するかは自治体の判断
投票済証の交付に関して、公職選挙法に規定はありません。
したがって、投票済証を交付するかどうかは、各自治体の選挙法管理委員会の判断に委ねられています。
総務省によると、2021年の衆院選では全国1741の自治体のうち、6割に相当する1064の自治体が投票済証を交付しました。
投票済証を交付していない自治体はその理由に、法的根拠がないことや利益誘導や買収につながる恐れがあることなどを挙げています。
投票済証の提示で特典が受けられる!?
投票済証を提示すると、一部の飲食店や専門店では、商品の無料サービスや割引などの特典を受けられます。
このようなキャンペーンを全国規模で展開しているのが「センキョ割」です。
選挙の投票向上や地域活性化に貢献するセンキョ割の取り組みは注目を集めており、協力店舗数も年々増加しています。
センキョ割のホームページを見ると、対象店舗の一覧が確認できます。
【関連記事】センキョ割とは?割引内容や利用方法についてご紹介!| スマート選挙ブログ
センキョ割は、投票済証の代わりに、投票所の看板や張り紙の前で撮影した本人の写真の提示が可能です。そのため、自治体が投票済証を発行していない場合でも特典を受けることができます。
投票済証のもらい方
投票済証は、指定の投票所で投票した後、投票所内で交付されます。
具体的な交付方法は、自治体ごとに決められており、自由に持ち帰れる場合や、管理者に申請が必要な場合があります。期日前投票でも、受け取ることができます。
受け取り方法が分からない時は、係員に聞いてみましょう。
また、投票済証をもらい忘れてしまっても、後から交付してくれる自治体もある一方で、投票所を出た後の交付は受け付けていない自治体もあります。
投票済証の取り扱いについては、各自治体に一任されているため、詳しくは、お住まいの市区町村の選挙管理委員会に問い合わせてみましょう。
まとめ
この記事では、投票済証について詳しく解説しました。
- 投票済証とは、選挙で投票したことを証明する書類
- 投票済証の交付に法的根拠はないため、交付するかしないかは自治体による
- 投票済証を提示するとお得なサービスを受けられるお店がある
- 投票済証は、投票後投票所でもらえる
投票済証をもらって、ぜひお得なサービスを受けてみてはいかがでしょうか。
<参考文献>
「参議院選挙 投票「済」ご当地カラー 御朱印風、市ゆかりのキャラ 関心集める」読売新聞オンライン(閲覧日 2025/12/06)
「投票済証明書は、発行していますか?」郡山市公式ホームページ(閲覧日 2025/12/06)
「センキョ割とは?」センキョ割(閲覧日 2025/12/06)