2022年7月10日に投開票が行われ、当選者が確定した第26回参議院選挙。
今回の参院選も、全国の候補者たちによる熱い選挙戦が繰り広げられました。
この記事では、2022年の参院選における激戦区の情勢と、選挙戦の結果について解説します。
候補者全国最多の東京選挙区
東京選挙区(改選数6)は、候補者が全国最多の34名と全国屈指の激戦区でした。
有権者が1,000万人を超え、無党派層も多い東京では、小さな政党や無所属の候補も議席を獲得できるチャンスがあります。
また、東京選挙区では、毎回タレントやキャスター、作家など多彩な顔ぶれが立候補しています。
今回の参院選でも多数の著名人が出馬を表明しました。
結果は現職議員を中心に、タレントの生稲晃子氏や、鞍替え出馬をした山本太郎氏など以下の6名が当選しました。
- 自民:朝日健太郎氏(現職)
- 公明:竹谷とし子氏(現職)
- 共産:山添拓氏(現職)
- 立民:蓮舫氏(現職)
- 自民:生稲晃子氏(新人)
- れいわ:山本太郎氏(元職)
与野党一騎打ちの新潟選挙区
新潟選挙区(改選数1)は、2016年に改選数が2から1に減り、与野党が僅差で議席を争う激戦が続いています。
今回の参院選で注目されたのは、立民の森裕子氏(現職)と自民の小林一大氏(新人)による事実上の一騎打ちです。
両党は新潟選挙区を最重点区に挙げ、応援演説には自民の安倍元首相や立民の枝野前代表が駆けつけました。
結果は立民の森氏(448,615票)に約7万票の差をつける形で、自民の小林氏(517,581票)が当選を果たしました。
与野党が議席を分け合ってきた京都選挙区
京都選挙区(改選数2)は、これまで与野党が1議席ずつを分け合う形が続いてきた選挙区です。
しかし、今回の参院選では、京都選挙区を「最、最、最、最重点区」と位置づける維新の参戦により、一気に緊張感が高まりました。
立民は、京都がお膝元である泉代表が応援に入るなど警戒感を強めました。
また、自民も岸田首相や茂木幹事長が応援に駆けつけ、有権者へアピールしています。
当選したのは、自民の吉井章氏(新人、293,071票)と立民の福山哲郎氏(現職、275,140票)の2名です。
維新の楠井祐子氏(新人、257,852票)は、惜しくも議席を逃す形となりました。
野党陣営3連勝中の長野選挙区
長野選挙区(改選数1)は、立民・共産・社民などの野党陣営が2016年・2019年・2021年(補選)と参院選で3連勝中の選挙区です。
野党陣営の4連勝がかかった今回の参院選ですが、序盤は自民の松山三四六(新人)が優勢であるとみられていました。
しかし、松山氏の週刊誌報道の影響などもあり、立民の杉尾秀哉氏(現職)が当選を決め、野党陣営の4連勝を飾りました。
まとめ
今回の記事では、2022年参院選の激戦区についてまとめました。
- 東京選挙区では、全国最多の候補者34名による激戦が繰り広げられた
- 与野党の一騎打ちが注目された新潟選挙区では、与党(自民)が勝利を収めた
- 維新参戦で緊張感が高まった京都選挙区では、今回も自民と立民が議席を獲得した
- 長野選挙区では野党陣営が勝利を収め、参院選4連勝を飾った
<参考>
東京新聞 | 参院選、激戦・東京選挙区のポイントは?有権者1000万人超、少数派も当選チャンス
日刊スポーツ | 【参院選・京都】維新「最、最、最、最重点区」と位置づけ参戦 屈指激戦区となり各党幹部が続々
信濃毎日新聞デジタル | 激戦の参院選長野県区 野党共闘は薄氷の4連勝
最終閲覧日は記事更新日と同日