5年に1度の国勢調査!簡単に解説

5年に1度の国勢調査!簡単に解説

国勢調査は5年に1度、日本に住んでいるほぼ全ての人を対象に行われます。

国勢調査とは何か、また回答方法などについて簡単に、気になる部分を解説します。

国勢調査とは

国勢調査とは、国民の人口を中心にその属性や実態を把握するための国の統計調査です。国勢調査により得られたデータは、行政が政策を行う際だけでなく民間でも活用されます。

日本に住んでいる人のほぼ全員を対象とした、大規模な全数調査であることが特徴です。

国勢調査は、統計法という法律とその法律の下にある国勢調査令などに基づき、総務省に属する統計局が行います。

国勢調査はいつ行われる?

ここでは、国勢調査の実施時期について紹介します。

国勢調査は5年に1度

国勢調査は、5年ごとに行われています。調査の時期は、10月1日が基準日となっています。

大正9年に第1回国勢調査が行われ、直近では令和2年に第21回国勢調査が実施されました。次回は、令和7年に行われます。

国勢調査試験調査

国勢調査は、5年に1度の大規模な調査です。そのため、どのような調査方法が良いのか検討し、国勢調査の実施年ではないときに試験調査が行われる場合があります。

令和2年の国勢調査に向けた3回、試験調査が行われました。

国勢調査の調査方法

国勢調査がどのように実施されているのか解説します。

回答方法

ここでは、令和2年に行われた国勢調査の手順について説明します。

最初に、調査票や説明書等が入った調査書類が郵送などにより配布されます。

調査書類を受け取ったら、インターネット・郵送・調査員等への提出の3つの方法のうち、いずれか1つの方法で回答をします。

国勢調査を無視した場合はどうなる?

インターネット・調査票の提出による回答期限が過ぎても回答されていなかった場合、調査員が督促に来ることがあります。

また、調査員が訪問しても不在などの理由により回答が得られない場合、代替措置として近隣住民に「氏名」・「男女の別」・「世帯員の数」の3項目を質問することがあります。

国勢調査の調査員

ここでは、国勢調査の現場を担う調査員について解説します。

国勢調査の調査員はどんな人?

国勢調査の調査員は、その地域をよく知っている人がなります。これは、調査をより正確に行うという目的に加え、調査員の身の安全のためでもあります。

調査員の身分は、非常勤の国家公務員であり、募集方法は市区町村ごとに異なります。

調査員の見分け方

国勢調査員は調査を行う際、顔写真付き身分証である「国勢調査員証」を必ず持っています。また、国勢調査の「腕章」を身につけています。

調査員と守秘義務

地域と関わりのある調査員に、個人情報を回答することに抵抗感をおぼえる人もいるかもしれません。

しかし、調査員には守秘義務があり、調査で知り得た情報を漏らすことは固く禁じられています。

調査員に回答内容を見られたくない場合は、調査票を配布された封筒に入れての提出、郵送やインターネット回答等の方法があります。

国勢調査の回答率

令和2年の国勢調査の回答率は、83.6%でした。内訳は、インターネット回答が39.5%、郵送による回答が44.1%でした。

前回の平成27年の国勢調査よりも回答率が上昇しました。

国勢調査と国政調査の違い

国勢調査と国政調査は全く異なるものです。

これまで説明してきたように、国勢調査は総務省統計局が行う国の統計調査です。

対して、国政調査は国会が法律を作ったり行政を監督したりするために国政について調査することです。国政調査権は、憲法第62条で定められた、国会が内閣を監視するための権限です。

まとめ

  • 国勢調査は5年に1度、次回は令和7年
  • 国勢調査の回答方法は、主にインターネットと郵送
  • 国勢調査を無視した場合は、調査員が訪問に来ることがある

 

 

<参考>
国勢調査 | データベース | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
統計法 | e-Gov法令検索
国勢調査令 | e-Gov法令検索
総務省|統計制度|統計法について
統計局ホームページ/令和2年国勢調査 (stat.go.jp)
国勢調査ってなあに? ~国勢調査についてわかりやすく解説します~ (tokyo.lg.jp)
国勢調査が「存亡の危機」に!? | 特集記事 | NHK政治マガジン
新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた令和2年国勢調査の実施について
国勢調査員証
令和2年国勢調査実施状況(実査編)
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