2022年参院選総まとめ!選挙のしくみから投票用紙の記入方法まで徹底解説

2022年参院選総まとめ!選挙のしくみから投票用紙の記入方法まで徹底解説

2022年7月10日は第26回参議院議員通常選挙の投票日です。

本記事では選挙に投票に行く方や、行くか迷っている方に向けて、参院選の概要や選挙のしくみを解説しています。

投票当日の流れや投票用紙の記入方法、同姓同名の候補者がいた場合の記入方法など、困ったときの対処法も紹介していますのでぜひ参考にしてください。

2022年7月10日は参議院議員通常選挙

2022年7月10日(日)は第26回参議院議員通常選挙の投票日です。

ここでは、参院選に関する以下の項目を解説します。

  • 参議院議員通常選挙とは
  • 全国比例とは
  • 特定枠とは

参議院議員通常選挙とは

参議院議員通常選挙は、参議院議員の半数を改選する選挙です。

衆議院議員総選挙は任期満了または解散により全議員が新たに選挙で選ばれますが、参議院に解散はなく、3年に1度議員定数の半数が選挙で選ばれます。

参議院議員の定数は248人で、うち148人が選挙区選出議員、100人が比例代表選出議員です。半数改選のため、各通常選挙で選出される議員数は選挙区選出議員74人、比例代表選出議員50人です。

26回参議院議員通常選挙は、神奈川県選挙区(改選定数4人)について、今回の通常選挙と令和元年に選出された参議院議員の補欠選挙(1人選出)との合併選挙となるので、選挙区選出議員は75名、比例代表選挙で50名、計125名が選ばれます。

また、選挙区と比例代表では以下のような違いがあります。

  • 選挙区:原則都道府県ごと。候補者名を記入して投票する。
  • 比例代表:全国が1つのブロック。候補者名か政党名を記入して投票する。

参議院議員通常選挙の詳細は以下の記事で詳しく解説しています。
2022年は参院選!投票日はいつ? | スマート選挙ブログ 

参院選の比例代表とは

参議院議員選挙の比例代表選挙には、以下のような特徴があります。

  • 全国を1ブロックとする
  • 候補者名、政党名のいずれでも投票できる
  • 各政党の得票率に応じて議席を配分する
  • 「非拘束名簿式」が適用される
  • 「特定枠」がある

参院選の比例代表選挙では、全都道府県の区域から選出されます。有権者は住んでいる地域に関係なくどの候補者にも投票可能です。また、政党名での投票もできます。

非拘束名簿式を採用しているため、候補者名での得票数が多い順に当選者が決まります。

ただし、特定枠を利用する場合は名簿の順位に沿って、特定枠以外の候補者よりも優先的に当選が決まります。

参院選の比例代表、非拘束名簿式、特定枠については以下の記事で詳しく解説しています。

投開票日の投票呼びかけは禁止

選挙期日である投開票日当日は選挙運動期間ではないため「〇〇候補に一票を!」「比例代表は△△党と書いてください」といった特定の候補者や政党への投票を呼びかける行為は、候補者陣営、一般の有権者共に行うことができません。

投開票日当日は、SNSでの行動に注意しましょう。

以下のようなインターネット上での選挙運動ができるのも、投票日前日の23時59分59秒までです。

  • Twitterやブログで「OO候補に投票しよう」と投稿
  • Twitterで前日までに投稿された「OO党に一票を!」という投稿をリツイート
  • LINEで友だちに「OO候補に投票してね」とメッセージを送る

これらは「特定の候補者や政党への投票依頼」になるため選挙当日へと日付が切り替わった瞬間に、行うことができなくなります。

以下のような投票率を上げようとする活動は、選挙当日に行っても問題ありません。

  • Twitterやブログで「投票に参加しよう」と投票に行くことそのものを呼びかける投稿
  • Twitterやブログで投票先を明らかにせず「投票に行ってきました」と報告
  • LINEで友だちに「投票に行こう」と投票への参加を呼びかけるメッセージを送信

候補者や選挙運動員だけでなく、一般の有権者も以下のようなことをしないよう注意しましょう。

選挙当日に一般有権者がやっていいこと・してはならないことは以下の記事で解説しています。
選挙当日は選挙運動禁止!やってはいけないこと・OKなこと まとめ

投票に関するQ&A

これから投票に行く方に向け、投票に関するよくある質問と回答を用意しましたので参考にしてください。

  • 投票の流れと投票用紙の記入方法を知りたい
  • 同姓同名の候補者がいたらどうする?
  • 政党名の略称が同じ場合はどうする?
  • 白票は意味ない?
  • 投票所入場券がない場合は投票できない?

投票の流れと投票用紙の記入方法を知りたい

投票は以下のような流れで行います。

  1. 受付をする
  2. 投票用紙を受け取る
  3. 記載台で記入する
  4. 投票箱に入れる

現在の参議院議員は、比例代表選挙と選挙区選挙によって選ばれています。

選挙区の投票用紙には候補者名を記入し、比例代表の投票用紙には候補者名か政党名のどちらかを記入しましょう。

参院選の投票や選挙全体の流れについては以下の記事で詳しく解説しています。
2022年7月投開票!参院選とは?選挙の流れや投票方法を分かりやすく解説 

同姓同名の候補者がいたらどうする?

同姓同名の候補者がいた場合、投票用紙の書き方によっては按分票や無効票になる可能性があります。

按分票とは、例えば同じ姓の「山田A子」と「山田B太」の候補者がいるのに「山田」とだけ書かれている投票用紙など、無効票ではないがどちらの候補者か不明な票のことです。

この場合、各候補者の得票数の割合に応じて票が按分されます。

過去には、選挙管理委員会が同姓同名の候補者を区別するため、候補者の年齢や住所などを記入するよう呼びかけるケースもありました。

同姓同名候補がいる場合の選挙については以下の記事で詳しく解説しています。
選挙で同姓同名の候補者がいたら?投票はどうする? 

政党名の略称が同じ場合はどうする?

候補者名だけでなく、政党名での投票が按分票になるケースもあります。

比例代表制では政党名を記入して投票することができ、政党名の略称を記入して投票することも認められています。

2021年衆議院選挙と同様に2022年の参議院選挙では、立憲民主党と国民民主党がどちらも略称を「民主党」としているため、「民主党」と書かれた票は按分票になることが予想されます。

按分票にならないように投票するには略称ではなく、正式な党名を記入するようにしましょう。

政党名の略称と按分票については以下の記事で詳しく解説しています。
略称「民主党」とは?同一略称や按分票についてわかりやすく解説 | スマート選挙ブログ 

白票は意味ない?

「選挙に参加したいけど、投票したい候補者や政党がない」という場合、投票用紙を無記載で投票するという選択もあります。この票は「白票」としてカウントされます。

白票は投票自体に行かない「棄権」とは違い、投票率の向上には影響を与えられます。しかし、2017年の衆院選小選挙区における白票を含む無効票の割合は全体の2.68%にとどまっているため、大量の白票により政治を動かすことは現実的とはいえないでしょう。

少しでも政治に関心があるならば、棄権せずに投票に行き、投票したいと思える政党や呼応補者に票を投じましょう。

白票については以下の記事で詳しく解説しています。
「白票は意味ない」は本当か?政治に影響を与える投票行動とは | スマート選挙ブログ 

投票所入場券がない場合は投票できない?

自宅に届いた投票所入場券を忘れたり、失くしてしまったりしても、投票は可能です。

本人確認の方法は自治体ごとに決められていますが、一般的にはマイナンバーカードや運転免許証などの身分証の提示を求められます。

身分証がない場合は氏名・住所・生年月日などの情報と選挙人名簿の情報を照合して確認可能な場合もあります。

投票所入場券については以下の記事で詳しく解説しています。
投票所入場券とは?届かない場合や紛失時の対処法についても解説 | スマート選挙ブログ

そもそも選挙とは何?

そもそも選挙とは何なのか?なぜ選挙が必要なのか解説します。

選挙では、私たち国民の代表を選びます。

私たちの生活や社会をよくするためには、私たちの意見を反映させてくれる代表者が必要です。その代表者を決めるのが「選挙」なのです。

日本の選挙では多数決が採用されています。民主政治の原則である多数決は、人々の意見を集約し、決定する際に用いる方法です。より多くの支持を得た者を代表者とすることによって、政治の安定化を図ります。

選挙には国の選挙(国政選挙)と地方自治体の選挙があります。

国政選挙では衆議院議員と参議院議員を選び、地方自治の選挙では地方議会議員と知事、市町村長を選びます。

選挙権を得る条件は?

選挙権を得ると、選挙で投票を行うことができます。

国政選挙の選挙権を得る条件は「日本国籍があること」と「満18歳以上であること」です。

地方選挙の選挙権を得るには「日本国籍があること」「満18歳以上であること」に加えて「その選挙が行われる地域に住んでいること」が条件になります。

選挙権を得る条件や選挙権がなくなるケースについては以下の記事で詳しく解説しています。
選挙権とは?年齢や住所のルール、参政権の歴史も解説 

 

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